友情の泣ける話・感動する話 18選
「友情」をテーマにした、3分で読める短い物語。泣ける話から、くすっと笑える話まで。
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鮭をくわえた熊
親友が新婚旅行で買ってきた木彫りの熊。「いらん」と言ったあの日から二十二年、熊は二人の家を黙って行ったり来たりしている。
長考、四十日
札幌に転勤した高校の同級生と、LINEで将棋を指している。一手ずつ、気が向いたときに。もうすぐ二年になる。
三万円
春に、いちばん古い友達に三万円を貸した。夏が終わっても、そのことをLINEで言い出せない。
満タン返し
高校の同級生と、二泊三日の信州旅行。最終日、レンタカーを返す前に、ガソリンを入れに寄った。
スピーチ原稿
高校からのツレの結婚式で、友人代表のスピーチを頼まれた。人前でしゃべるのが一番苦手な男に。
代返
大学一年のとき、毎週代返をし合っていた友達が、ある週から来なくなった。
グリコ
帰り道のじゃんけんで、いつも負けていた子。
ファミチキ半分
部活をやめた親友と、コンビニの駐車場で話したこと。
だし巻き卵
三人組の一人がいなくなってからも、年末の居酒屋で頼みつづけるもの。
屋上の鍵
屋上に行こうとした日、扉の鍵を持っていたのは同じクラスの目立たない子だった。
半分のパン
給食のパンを毎日持ち帰る友達の後を、ある日つけていった。
郵便将棋
祖父が三十年続けた、顔を知らない相手との手紙の将棋。
二十一枚目の案内状
返事をくれない同級生に、同窓会の案内を送りつづけた。
ツケの紙
売れない芸人時代、定食屋の親父が壁から外したもの。
入学式の日の顔
クラスで無視されていた私の似顔絵を、あの子は笑顔で描いた。
八百メートル
事故で走れなくなった親友と、最後の大会の約束。
三十一通
転校していった人気者の机の中に、クラス全員分の手紙があった。
千円のショートケーキ
高校のときに貸した千円が、二十年たって封筒で返ってきた。