別れの泣ける話・感動する話 18選

「別れ」をテーマにした、3分で読める短い物語。泣ける話から、くすっと笑える話まで。

173
創作別れ約4分

家の電話を解約する日

昭和四十三年から五十八年使った家の電話を、やめることにした。回線が止まる正午の前に、七十九歳はスマホでその番号を押してみた。

163
創作別れ約2分

仲人の時計

二十八年前に仲人をした元部下から、はがきが届いた。印刷の文面の下に、手書きで一行だけ添えてあった。

155
創作別れ約3分

十五個目のボール

三年間、うちの庭に飛びこんできた隣の子のボールを、私は一つも返さなかった。その一家が、熊本へ越していく。

148
創作別れ約3分

ポテトの端っこ

ファミレスのパート歴十年。口の悪いうちの横で、三年間レジを打ってきた高校生が今日で辞める。

136
創作別れ約2分

第二日曜日

離婚して、月に一度だけ会えた娘。父の手帳に残った、七年分の第二日曜日。

135
創作別れ約3分

第八幸栄丸

八十六歳の祖父が、五十年乗った漁船を売ることになった。引き渡しの朝、孫は港についていった。

117
創作別れ約2分

柱の傷

実家を取り壊す前の日、兄の背比べの記録に不正が見つかった。

110
創作別れ約2分

松の湯のお知らせ

閉店する銭湯の入口に貼られた、手書きの紙。

80
創作別れ約2分

最後の在校生

島の小学校が閉校する年、たった一人の卒業生のために開かれた式。

79
創作別れ約2分

宇宙へ持っていくもの

宇宙飛行士になりたかった弟の「持っていくものリスト」。

78
創作別れ約2分

母の検索履歴

亡くなった母のスマートフォンに残っていた、娘についての検索。

77
創作別れ約2分

余白のなっちゃん

祖母のレシピ帳どおりに作っても、あの肉じゃがにならなかった理由。

76
創作別れ約2分

原付の音

荒れていた高校時代、毎朝原付で迎えに来た担任の最期。

75
創作別れ約2分

桜の木の下の家族写真

毎年同じ桜の下で撮った家族写真の、三十七枚目。

74
創作別れ約2分

留守番電話

亡き妻の声が残る家の電話に、毎晩かけた夫。

73
創作別れ約2分

青いランドセル

入学前に亡くなった息子のランドセルを、知らない子に譲った。

72
創作別れ約2分

百十二枚

毎年百枚以上の年賀状を筆で書いた祖母が、最後に残した束。

71
創作別れ約2分

父宛ての手紙

死んだ父の空き家に出し続けた手紙を、受け取っていた人がいた。