恋愛・夫婦の泣ける話・感動する話 19選
「恋愛・夫婦」をテーマにした、3分で読める短い物語。泣ける話から、くすっと笑える話まで。
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義実家メモ
結婚して最初の正月、夫の実家は大分の山の中。三日間で覚えた決まりごとを、妻はスマホのメモに書きためた。
冷蔵庫はどっちが持っていく
四年いっしょに住んだ彼女と別れることになった。家具を分ける日曜日、黄色と青の付箋が用意された。
ハゼ一匹
結婚して三十一年、竿にさわったこともない女房が、急に「釣りに連れていけ」と言い出した。
十一軒目の内見
「家、買おか」と嫁はんが言い出して半年。十一軒目の内見で、はじめて文句のつけようのない家に出会った。
時間外窓口
日曜の夕方、市役所の時間外窓口に、年配の夫婦が離婚届を出しに来た。
お迎え当番
保育園のお迎えをどっちが行くか。朝の夫婦のLINEは、だんだん関係ない方向へ。
足を踏む人
六十八歳から始めた社交ダンス。夫はいつも足を踏んだ。
入れ歯騒動
夫の入れ歯を探して、家じゅうをひっくり返した午後。
誤爆
別れて半年、元彼から間違えて届いたLINE。
味噌汁の濃さ
四十年間、夫が文句を言わなかった理由。
逆さまの月
遠距離恋愛の二人が決めた、夜九時のルール。
傘立ての紺色
雨の日にだけ傘を忘れていく、喫茶店の常連客。
いつもの土曜日
最後の外出許可で、妻が選んだのはいつもと同じ一日だった。
見てもいい?
目の見えない彼女が、僕の顔にさわった日。
靴箱の上の缶コーヒー
夜勤の妻と早朝勤務の夫が、玄関ですれ違う五分間。
毎日のプロポーズ
妻のことを忘れた夫が、面会のたびに言う一言。
片方の手袋
別れた彼の手袋が、片方だけ部屋に残った。
五十枚の便せん
「愛してる」と言わない祖父が、金婚式の日に渡した封筒。
七時十二分の各駅停車
毎朝同じ車両の、同じ本を読んでいる人。