見知らぬ人の泣ける話・感動する話 18選

「見知らぬ人」をテーマにした、3分で読める短い物語。泣ける話から、くすっと笑える話まで。

172
創作見知らぬ人約3分

燻製の本のあいだ

図書館の「ご自由にお持ちください」の棚でもらった燻製の入門書。ページのあいだに、知らない二人のメモが九枚挟まっていた。

161
創作見知らぬ人約5分

もうひとりの佐久間さん

丁目がひとつ違うだけの、同じ番地の同じ苗字。四十年あまり、郵便を届け合ってきた相手の顔を、私はまだ知らない。

154
創作見知らぬ人約2分

立会人席

市議会議員選挙の日曜日。小学校の体育館の投票所で、朝七時からパイプ椅子にすわっている七十一歳の立会人。

143
創作見知らぬ人約4分

写ルンです、残り四枚

夏休みの一人旅。灯台の前で、老夫婦に写真を頼まれた。渡されたのは、画面のないカメラだった。

134
創作見知らぬ人約3分

スタンプの送り方

病院の待合で、隣のおばあさんに「これ、どうやったら動物のが出るの」とスマホを差し出された。

133
創作見知らぬ人約3分

臨時列車

花火大会の帰り、すし詰めの臨時列車。男子高校生の足もとに、迷子の女の子がいた。

116
創作見知らぬ人約3分

立ち往生

大雪で止まった高速道路。隣のトラックの運転手がくれたもの。

107
創作見知らぬ人約3分

午前二時のコインランドリー

誰かの乾燥機が止まったまま、持ち主は現れなかった。

70
創作見知らぬ人約2分

優先席

妊婦だった私に席を譲らせた高校生と、二十年後の同じ言葉。

69
創作見知らぬ人約2分

手帳の余白

受験直前に電車で落とした手帳が、知らない人の書きこみ付きで戻ってきた。

68
創作見知らぬ人約2分

錆びたブランコ

家出した夜の公園で、隣のブランコをこいでいた老人。

67
創作見知らぬ人約2分

最初の百円

自販機の前で十円足りなかった日、スーツの男性がくれた百円玉。

66
創作見知らぬ人約2分

隣の席のハンカチ

母の危篤で乗った新幹線、隣に座った老紳士がしてくれた話。

65
創作見知らぬ人約2分

のり弁と缶ビール

毎晩同じ弁当を買う常連客が、一週間来なかった。

64
創作見知らぬ人約2分

杖の老人

東欧の町で迷った夜、言葉の通じない老人が宿まで歩いてくれた。

63
創作見知らぬ人約2分

待合室のココア

深夜の救急病院の待合室で、見知らぬ女性と交わした一時間。

62
創作見知らぬ人約2分

黒い傘の傷

雨の日に知らない人から借りた傘が、十年かけて戻ってきた。

61
創作見知らぬ人約2分

終電のベンチ

五十社落ちた夜、駅のベンチで声をかけてきた駅員。